フランスでの亡命申請

亡命申請は、フランス国外で生まれた人が難民の身分や補助的保護を受けることを可能にし、自国で迫害を受けたり迫害のリスクに直面したりしないようにするプロセスです。

Alexandra Lachowskyによって、2022年5月30日に認証

あなたがフランスにいて、自国に戻ったら迫害や虐待のリスクに直面する場合は、亡命を申請することができます。

このプロセスで、あなたに難民状態または「protection subsidiaire」(補助的保護)を与えることで、長期的にフランスに留まることができます。

association」として知られる、無料サービスを提供し、亡命者を専門的に支援する組織からサポートを求めることを強くお勧めします。

あなたはどの国から申請できますか?

フランスで、亡命申請するには、フランスに居ることが必要です。海外から亡命申請することはできません。

  • 現在別の国に住んでいる場合は、現地のフランス領事館から、亡命ビザまたは「visa au titre de l’asile」を申請できます。連絡先は、このサイトで見ることができます。

    このビザがあれば、フランスに行くことが許可されます。フランスにいる場合、亡命申請を提出できます。

  • ダブリン規制の下では、欧州連合内で、あなたが最初に入国した国で、亡命申請を提出する必要があります。

    あなたがフランスで申請を提出しましたが、別の国を経由して欧州連合に入国した場合、フランスはあなたの申請を調査する司法権がないことを宣言する場合があります。

    例外的なケースでは、あなたがフランスに家族がいる、あるいは健康上の問題がある、または彼らがあなたを送りたい国で虐待を受けた場合など、フランスは申請を処理することを決定する可能性があります。しかし、これは非常に稀です。

ステップ 1: 「SPADA」での「pré-accueil

開始するには、あなたの 部門の 亡命希望者を歓迎する、責任ある組織に連絡する必要があります。この組織は、「structure de première accueil du  demandeur d’asile (SPADA)」と呼ばれます。

参考: この第 1 ステップでは、一つの領域と別の領域との間でプロセスがわずかに異なることがあります。

  • 連絡先はあなたの所在地によって異なります。

    • Ile-de-France 地域: 「SPADA」に予約するには、01 42 500 900 へ電話し、「Office français de l'immigration et de l'intégration(OFII)」と連絡を取ります。
    • 他の地域に関して: SPADA」のリストを参照してあなたの部門の連絡先を見つけ、直接連絡し予約してください。
  • 誰かがあなたの亡命申請プロセスを開始するため、登録様式に記入します。

    その後、彼らが現地のフランス管理センターまたは「préfecture」の「guichet unique (GUDA)」として知られる亡命申請を記録する組織で、あなたに予約を取ってくれます。

    通訳が必要な場合は、「SPADA」の担当者に知らせます。予約する時は、通訳する人を要求する必要があります。

    一旦予約が完了すると、「SPADA」の担当者が、あなたに「 convocation 」と呼ばれる書類を渡します。この書類 「préfecture」は予定の場所、日付、時刻を指定します 通常、予定は 2 週間以内に行われます。

ステップ 2: 「GUDA」での亡命申請の記録

あなたが「SPADA」から「convocation」を受け取った場合、申請を登録するために、「préfecture」の「guichet unique(GUDA)」に予約する必要があります。

  • 次の書類を予約時に持参する必要があります:

    • SPADA」で写真を撮られなかった場合は、県が要求する基準を満たす 4 枚の身分写真
    • あなたが「SPADA」で受け取った書類「convocation
    • 身分証明できる書類をあなたが持っている場合。

    この段階では、「justificatif de domicile」として知られる、あなたの居住地を証明する書類を提供する義務はありません。

  • まず、あなたが「préfecture」というエージェントに会って、指紋をとられ、個別の面接や 「entretien individuel」でいくつか質問されます。あなたがフランス語を話せない場合、予約時に通訳を要求した場合、通訳が出席します。

    質問はあなたの故郷からフランスへの旅についてです。その目的は、フランスがあなたの亡命を担当する国であるかどうかを判断することです。

  • 予約の最後に、「préfecture」エージェントはいくつかの書類を提供します。

    • attestation de demande d’asile」 と呼ばれる、亡命申請を開始したことの宣言。この書類について知って置くべきこと:
      • それは、あなたがフランスに滞在することを許可します。
      • 有効期間は限られており、文書で指定されます。一般的には、6 か月から 10 か月の間です。
      • それは更新することができます。
      • それはあなたが働くことを許可するわけではありません。
    • あなたの個人面接の報告書または「entretien individuel」。
    • あなたが理解できる言語での情報パンフレット:
      • あなたの亡命申請と指紋の責任を持つ国を特定することで、あなたが別の国で既に亡命申請をしているかどうか、またはあなたの指紋が国境で既に摂られているかどうかを確認できます。(パンフレット A)
      • ダブリンの手続きにおいては、どの国があなたの政治避難の申請を検討する責任を持つか、別の国に移管される可能性があるかどうか、および本移管に関する決定に異議を唱える可能性を確認します。(パンフレット B)
      • 欧州連合領域で指紋が記録されているデータベースに関するユーロダック規制。
    • formulaire de demande d’asile」と呼ばれる様式で、あなたの亡命申請を提出する。これは「préfecture」が、あなたの申請はフランスに責任があると考え、ダブリン手順を開始しない場合のみ、含まれます。
  • あなたがすでに他の欧州連合国で亡命申請した場合、フランスに入国する前に別の国を経由して欧州連合に到着した場合、またはあなたが別の国のビザを取得した場合、「préfecture」は、フランスがあなたの亡命申請を処理する司法権を持たないことを宣言する場合があります。

    この場合、彼らはダブリン手続きを開始し、あなたが欧州連合の最初に入国した国に戻り、この国があなたの申請を処理するように手配します。これは転送判定、または「décision de transfert」と呼ばれます。

    この手続きは、あなたに書面で通知されます。あなたは、association」または弁護士の支援を得て、「tribunal administratif」として知られる行政裁判所に対して、この決定の変更を求めることができます。

  • préfecture」が、フランスがあなたの亡命申請を調査する司法管轄権を有するとみなした場合、「préfecture」での面接の直後に、フランスの出入国管理事務所または「Office français de l’immigration et de l’intégration (OFII)」の担当者に直接会うことになります。

    彼らは、あなた個人の状況を評価するために質問し、あなたを迎え入れるための、または「conditions matérielles d’accueil」の具体的な利用の世話をします。これらの条件は以下で構成されます。

    • あなたが郵便物を受け取ることができる「domiciliation」として知られる管理用住所。この住所は、行政手続き期間中に使用できます。
    • 宿泊施設の提供
    • 亡命申請者手当または「allocation pour demandeur d’asile (ADA)」として知られる財政援助。

ステップ 3 - 亡命申請書を「OFPRA」に送ります。

préfecture」の「GUDA」に予約した後、あなたは21日間以内に難民及び無国籍者または「Office français de la protection des réfugiés et des apatrides (OFPRA)」の保護のため、亡命申請書をフランスの事務所へ提出する必要があります。

  • あなたの履歴を話す方法を完全に準備することが非常に重要です。あなたの報告を以下のような文書に書き込むことを勧めます。

    • あなた個人の背景。それは、姓、名前、生年月日と出生地、国籍、宗教、民族性、およびあなたの国における生活を含みます。
    • フランスで保護を求める動機: あなたがなぜ脅迫または迫害に直面したかその理由、または直面するであろうと恐れた理由
    • 離れるに至った出来事
    • あなたの故郷からフランスへの移住の旅。

    本書類はフランス語で書く必要があります。それはそれ程長く(約2、3ページ)する必要はありませんが、保護申請を支える重要な事実が、明確且つ年代順に含まれている必要があります。特にこれを支持する証拠を持っていない場合、あなたの履歴は非常に詳細である必要があります。

    あなたの履歴を書くことに支援を得ることができます。あなたが、亡命希望者を専門に手助けする「association」または、弁護士から支援を求めることを勧めます。

    この書類は、「Office français de la protection des réfugiés et des apatrides (OFPRA)」と呼ばれる亡命申請を審査する機関と面接する際の基礎となります。したがって、口頭でそれを伝えることができる必要があります。

  • まず、あなたの亡命申請に関する証明書、またはあなたの申請に対する「attestation de demande d’asile」のコピーをとり、オリジナル書類はあなたが持っています。

    申請に含めるもの

    • 亡命申請書様式かまたは、あなたの「GUDA」予約で受け取った「formulaire de demande d’asile
    • 要求された基準を満たす 2 枚の身元写真
    • 亡命の有効な証明書、または「attestation de demande d’asile」の写し
    • 経歴の報告書、フランス語で。
    • 可能な場合は旅行書類と、あなたまたは家族の市民台帳書類。

    次に、この書類を「OFPRA」に直接手渡しするか、または次の住所に郵送します。

    「OFPRA
    201 rue Carnot
    94 136 Fontenay-sous-Bois Cedex」

    書留郵便(配達記録付き)、または「Lettre recommandée avec accusé de réception」で送付します。これが、受領したことを証明する唯一の方法です。受領証を郵便の証拠として保管してください。

    この書類が「OFPRA」に送られた後、あなたの亡命申請が登録されたことを確認できるように、亡命申請書に記入された住所に手紙が届きます。1 ヶ月以内に何も届いていなかった場合は、あなたの案件の進捗を把握するために、彼らに連絡することができます。

ステップ 4 : 「OFPRA」の決定

あなたが完全な応募書類を提出した後に、「OFPRA」は通常、より突っ込んだ面接を予約します。

申請様式で指定した住所に、「 convocation 」と呼ばれる書類が郵便で届きます この書類は、「OFPRA」で、予約の場所、日時を指定します。

  • あなたは弁護士または、亡命希望者に付き添うことを明確に許可されている「association」と呼ばれる組織と一緒にこの面接に参加することができます。これら「associations」の一覧は こちらで確認できます。

    あなたに同伴する人は、あなたのために話すことを許されませんが、面接の最後にコメントすることはできます。彼らは事前に、面接の準備について、あなたを支援することもできます。

    OFPRA」が、情報がもっと必要であると判断した場合、申請について何度もあなたを召喚する可能性があります。

  • プロセスの最後に、あなた「OFPRA」から応答が、あなたの申請書に記載されたアドレスに郵便で届くはずです。

    応答は通常、申請書類の提出から 6 ヶ月以内に送られてきます。残念ながら、待ち時間が大幅に長くなり、場合によっては 2年もかかることもあります。この場合、申請書のレビューには 6 ヶ月以上かかることを知らせる手紙が届きます。

  • OFPRA」の決定が否定的な場合、亡命者権利保護のため裁判所やまたは「Cour nationale du droit d’asile」に上訴したり、「appel」したりすることで決定の変更を要求することができます。

    あなたが異議申し立てできる期間は、決定が通知された日から 1 ヶ月以内です。これは、あなたが決定書を受領した日からの期間を意味します。

    この手続きのために、「 association 」と同行すること、または、亡命者の権利を専門とする弁護士を雇うことを強く勧めます。弁護士のサービスを受けるための資金がない場合は、費用をカバーするための法的支援「aide juridictionnelle」を申請することができます。

    • aide juridictionnelle」の申請は、決定書の受領から 15日以内に行う必要があります。
    • 特定の様式を使用し、書留郵便または「lettre recommandée avec avis de réception」で 「CNDA」に送ります。

あなたの「attestation de demande d’asile」証明書の更新

あなたの申請が処理されている間、フランスに留まることを許可している「attestation de demande d’asile」と呼ばれる書類が間もなく期限切れの場合、あなたはこの書類を「préfecture」 で更新する必要があります。

この書類は 6 ヶ月で更新され、亡命申請全体の過程で再度更新できます。

フランスでの就労権を申請する

以下の場合は、就労許可証または「autorisation de travail」として知られる働くことを認可する文書を要求することができます。

  • 6 ヶ月以上前に亡命申請しましたが、その申請は「OFPRA」で審査されています。
  • あるいは、「OFPRA」があなたの亡命を拒否する判定にたいして、あなたは異議申し立てを申請します。

就労許可証または「autorisation de travail」の申請は、「attestation de demande d’asile」認定書の更新申請と同時に「préfecture」に提出する必要があります。

就労許可証の申請方法:

  • オンラインで申請様式に入力する
  • フランスで就職したことを証明する書類を、あなたの申請書類に添付します。たとえば、「promesse d’embauche」と呼ばれる雇用主の声明や、「contrat de travail」と呼ばれる雇用契約などです。

サポートを求める

フランスでは、多くのサポートサービスやアドバイスを提供し、手続きや事務処理を支援しています。そのほとんどは無料です。

  • 権限を授けられた協会または「associations habilitées」は、 亡命希望者に高度に専門化されたサービスを提供することができます。

    • これらのサービスは無料です。
    • 彼らは、あなたの権利について通知し、助言し、管理手順であなたをサポートし、難民および無国籍者の保護のためフランス事務所または「Office français de la protection des réfugiés et des apatrides (OFPRA)」とのミーティングにあなたと一緒に出席することができます。
    • 利用可能言語: 主にフランス語、通訳可能。
    • 連絡先: この 住所氏名録 で、あなたの近くの 「Association habilitée」を見つけることができます。
  • La Cimade」は移民や移住者、フランスへの難民、特に暴力に直面する人々をサポートすることを専門とする組織です。

    • このサービスは無料です。
    • 彼らは、フランスに居住する権利に関連する行政手続きについてあなたに通知し、サポートすることができ、あなた個人の状況に応じて他のサービスを案内することができます。
    • 利用可能言語: フランス語、英語、スペイン語。
    • 連絡先:
      • あなたの最寄りのセンターで予約不要
      • 電話:01 40 08 05 34 または 06 77 82 79 09(水曜日の午前 9 時 30 分から午後 1 時 30 分まで、午後 2 時 30 分から午後 5 時 30 分まで)
  • Associations」は、さまざまなサービスを提供する組織です。いくつかが移民を専門とします。

    • これらのサービスは無料です。
    • フランスでのあなたの権利について伝え、場合によってはあなたの移民手続きをサポートします。
    • 利用可能言語: 主にフランス語。
    • 連絡先: この 住所氏名録で地域・部署ごとに検索できます。
  • ARDHIS は、LGBTQIA+コミュニティのメンバーが、亡命申請や居住権申請をするのを支援する組織です。

    • このサービスは無料です。
    • 彼らはあなたの書類作成を支援することもできます。
    • 予約は、パリで直接手渡すかまたはオンラインのどちらかです。
    • 利用可能言語: 主にフランス語と英語です。
    • 連絡先: [email protected]に電子メールで送付するか、あるいは 09 72 47 19 55 に音声メールを残すことによって、折返し電話を受けることが望ましいです。
    • Ile-de-France に住んでいない場合は、この 住所氏名録 でその他の LGBTQIA+ 亡命希望者をサポートすることを専門とする「Association」 を探すことができます。

最も正確な最新情報を提供するのに細心の注意を払いましたが、このページは法律的または専門的な助言に代わるものではありません。法律や手続きは定期的に変更されるため、資格を持つ専門家に相談することが重要です。

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